映画『HOME 愛しの座敷わらし』

 　最近CMやドラマで、古民家や昭和を感じるおうちを舞台にしたものが、また増えてきた気がしませんか。
　某クルマメーカーD社のCMで、休日のある日、茅葺きボランティアに参加する青年を描いていましたね。現場を提供したJMRA会員の方の話では、なぜ茅葺き民家をCMに使うことになったのか製作の方に訊ねたところ、それは「世間の注目度が高いから」だそうです。まだまだ民家や日本の伝統には、いろんな可能性が秘めているということですね、うれしいですね。
　今日から、古民家を舞台にした映画　『HOME 愛しの座敷わらし』も公開されます。
　お父さんの転勤で、東京から岩手の田舎町へと引っ越してきた家族が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく物語。この家族が住むことになったのが、築200年の古民家。震災後に撮影したとは思えない岩手の風景も見どころです。
　【映画公式HP】　http://www.warashi.jp/

九州民家塾 in 柳川

　4月22日（日）、天気予報では大荒れになるということでしたが、さすが日頃の行いがいい民家再生協会。傘がいるかいらないかの怪しい曇り空から、うっすら日差しのさす青空に。気温もあたたかくなり、とてもすごしやすい一日となりました。
　まず8時30分、希望者で「中島朝市」へ。くつぞこ(舌びらめ)等、有明海名物の品もたくさん。 おばあちゃんが、「魚はいらんですか」って声をかけてくれて、興味を示すと「3皿いれておくね」って、お店のひとのペースで買ってしまうという何とも新鮮なやりとり(笑)。新鮮な魚介類を前に、気がついたら、お財布の紐はゆるみっぱなしでした。
　9時30分、いよいよ民家塾本編スタート。今回は、柳川市の生涯学習課の方にエスコートしていただきました。最初に、柳川名物・川下りの乗船場横にある「松月文人館」前で、柳川の古地図をみながら、この一帯の歴史の説明を受けたのち、建物を見学。
　次に、「鶴屋味噌」さんへ。今回は、特別に自宅まで見学させていただきました。一言でいうと、建具がきれい。とても手入れが行き届いていて、お座敷から見るお庭もすてきでしたし、欄間や建具の格子、欄干にもこだわりがあって。ガラスも吹きガラスでよかったです。
　お昼には、いそぎんちゃくやくつぞこ等の有明名物も堪能し、最後に「旧戸島邸」へ。江戸時代に建てられた、数寄屋風の意匠をもつ葦屋根の建物。案内をしてくださっていた生涯学習課の方に、10年前に行なわれた解体修理はどのようにしたのか等質問が交わされました。
　柳川出身の会員・KJさんのコーディネートで、今回も充実した民家塾となりました。
　民家塾終了後、JMRA九州・沖縄地区の総会と民家フォーラム実行委員会も行なわれ、朝から夜まで濃い一日でした。

映画『玄牝-げんぴん-』

　河瀬直美監督　『玄牝-げんぴん-』
　「自然に子どもを生みたい」と願うお母さんたちが集まる愛知県岡崎市の「吉村医院」のお話です。吉村医院は、院内に建つ江戸時代の古民家を、薪割りや板戸ふきなど昔ながらの労働や、一汁一菜の素朴な昼食をとる場として妊婦たちに開放し、出産に向けて心とからだづくりの大切さを伝えています。
　映画館での上映はほとんど終わっていますが、各地で自主上映会が企画されています。直近の情報を掲載します。
ＦＵＫＵＯＫＡ
　【日時】　　　　2012年4月14日（土）　10時～17時
　【会場】　　　　水巻町役場中央公民館　（福岡県遠賀郡水巻町頃末北1-1-2）
　【詳細】　　　　http://www.genpin.net/filmrental/?p=237
　【映画ＨＰ】　 http://genpin.net/index.html

 ＫＡＧＯＳＨＩＭＡ
　【日時】　　　　2012年4月29日（日）　13時開場/14時開演
　　　　　　　　　　（上映終了後、河瀬監督による挨拶＆質疑応答あり）
　【会場】　　　　龍郷町りゅうゆう館　（鹿児島県大島郡龍郷町浦1837）
　【詳細】　　　　http://genpin.amamin.jp/